ウェルス・マネジメントwealth management

Interview 01

山本 崇之Takayuki Yamamoto 2011年入社

「お客様のために仕事をする」という
“本質”に立ち戻るための転職。

前職の証券会社には10年程在籍していました。当時の私は同僚に負けたくない一心で「人よりも20%努力し、それを継続すべし」と自分に言い聞かせて、目標達成に対して誰よりも貪欲に取り組んでいました。努力に比例して結果は伴い、社長賞や個人表彰を受賞するなど、社内でも高い評価を受けることができました。ただ、ふと足を止め、これからのキャリアと向き合ったときに押し寄せてきたのは、「私は誰のために仕事をしているのだろう」という虚無感でした。数字を熱心に追いかけるあまり、「お客様のために仕事をする」「プロフェッショナルとして自分自身を磨き続ける」という、証券ビジネスにおいて当たり前の視点を見失っていた自分に改めて気づいたのです。そこで私は自分を変えるために、環境を変える決断をしました。

「お客様のために仕事をすること」は、自分の心掛け次第でどのような業界・職種でも叶えることができます。しかし、それが会社の方針と相反していては、いくら正しいと信じる取り組みも適性に評価されることはありません。私は、自分の信じる「お客様のための仕事を徹底することができる」という働き方が正しく評価される、という軸で企業探しを始めました。その時思い出したのが、前職で地方支店に配属になった際に、同じエリアを担当していた野村證券のパートナーのことでした。当時はまだ私も20代の駆け出しの頃でしたが、同年代の野村證券の若手社員は志が高く、常にお客様と向き合って仕事をしていました。姿勢だけでなく、「大口の新規取引を開設した」など、活躍している話を耳にし、優秀さに年次は関係がないことを肌で感じていました。

縁あって2011年に野村證券に入社した後は、一貫してパートナーとして支店のお客様と向き合い続けています。転職して一番驚いたのは、前職では、債券や投資信託など、お客様に提案するサービスが予め設定された営業方法が当たり前だったのですが、配属された支店にはそうした明確な決まりごとがなかったことです。支店の仲間一人ひとりが「お客様が何を求めているのか」について真剣に議論し、大きな裁量を持ってお客様にとってのベストを模索する姿を見て、私は自分の選択が間違っていなかったことを確信しました。

10年以上お取引がなかった
お客様を動かした、野村の総合力。

現在は、上場企業の会長様や経営者様、学校法人の理事長様、地元の名士の方々など、支店として長年お付き合いのあるお客様を担当させていただいています。お客様との信頼関係を私の代で途絶えさせてはいけないという責任感を持ちながら、日々のご提案に向き合っています。こうしたお客様と向き合うにあたって大切なのが、社内のチームワークです。

私は入社当初、前職の成功体験を引きずって個人プレーで成果を上げようとしていました。特に入社して間もない頃は、「野村證券としてお客様にご提供できるサービス」のケイパビリティも把握しきれておらず、一人よがりなご提案になってしまっていました。当然うまくいく訳もなく、気持ちばかり焦る日々が続きましたが、チームの仲間達が自分のお客様について積極的に意見交換をしている様子を見て、自分のやり方にこだわることをやめました。会社として何ができるのかという視点で社内の仲間たちの力を借りられるようになってからは、他部署との連携も可能になり、お客様に貢献できる幅が圧倒的に広がりました。

また、お客様のお悩みを多面的に理解するという視点でも、仲間とのコミュニケーションは重要な役割を担っています。当社には、パートナー一人ひとりがお互いのお客様のことについて、チームで徹底的な議論を行う風土があります。複数の目でお客様の課題と向き合うことで、自分が気づいていなかった視点に気づかされることも多々あります。

こうした取り組みが結実した事例があります。10年以上、支店としてのお取引がなかったお客様とのお話です。お忙しいお客様だったこともあり、私が担当するまではお会いする機会すらいただけていない状態でした。いかにここから関係性を構築することができるかについて社内のメンバーに相談を持ちかけ続けたところ、支店長とお客様との間に接点があることが分かり、これを皮切りに、支店として初めてのお取引を頂くことに成功し、CEO表彰を受賞することもできました。お客様に到達するために、社内のあらゆる専門部署を活用し、巻き込み、動かしていく。野村證券の総合力の根底には、こうした協業の文化があるのだと感じています。

質実剛健でありながら、変化にも柔軟な
「強い野村證券」を目指して。

金融業界を取り巻く環境が激動し続けるいま、お客様のご要望は様々に変化を続けています。私たちは、お客様と真摯に向き合い続ける「変わらない力」と、今までにない新しい発想で「柔軟に変わっていく力」の両方が求められる難しい時代を生きています。お客様の一歩先を見据え、金融業界をリードしていくことは簡単ではありませんが、私自身としては、お客様が「野村證券と付き合って良かった」と思っていただける存在であることにこだわり続けたいと考えています。そのためには、社員一人ひとりが自分の仕事にプライドを持ち、お客様の課題解決に向けて全力で取り組む必要があります。

野村證券は人材育成に力を入れている企業ではありますが、私自身も今後は人材育成に積極的に関わり、「より強い野村證券をつくること」に貢献したいと考えています。なぜ野村證券で働くのか。なぜこの仕事をするのか。一人ひとりの社員が突き詰めて考え、より大きな成長を実現するために。他の金融機関ではなく、圧倒的にお客様に選ばれるパートナーとして野村證券を自らの手で創り上げていきたいと考えています。これは若手社員だけの話ではなく、もちろん私自身にも言えることです。金融業界を取り巻く環境が激動し続ける中で、探究心を持って、いま以上に能力を磨くことで、さらなる金融のプロフェッショナルを目指していきたいと考えています。

ONE DAY SCHEDULE一日の仕事

  • 7:30 出社

    出社し、メールチェックや状況の確認

  • 8:00 課長会

    課長会においてそれぞれの課の動きや予定の報告

  • 8:45 ミーティング

    課内で当日の予定を共有する

  • 9:00 お客さま対応

    株式市場が開いている最中はお客様の対応に専念

  • 18:00 退社

MESSAGEープロフェッショナルの言葉

中途入社して改めて感じる「野村證券の強さの理由」を挙げるとするならば、二つあります。一つはお客様と向き合う私たちパートナーを専門的な知見で支えてくれるプロフェッショナル達の存在です。プライベート・バンキング部、不動産業務部、商品企画部をはじめ、野村の総合力を結集した関連部署の力強いサポートは、他社の追随を許さない圧倒的な強みだと感じています。もう一つは、パートナー一人ひとりの「仕事に対するプライド」です。野村證券ではお客様とのお取引を「ビジネス」と呼びます。これは、お客様の課題に対して、あらゆる手をつくして解決に導く当社の仕事に対する「プライド」からくるものだと私は考えています。先達の社員達が築いてきた野村證券というブランドを守り、そして過去のブランドを超える挑戦を続けている。社員一人ひとりが、常に高みを目指し続ける環境が、野村證券らしさなのだと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

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