Interview インタビュー

Web Director 穂苅 貴子
「対面営業のナレッジ×デジタル技術」
に見た、新たな可能性。

Webのスペシャリストが
対面営業の革新に挑む

野村證券が最重要視する「人とのコミュニケーションとデジタルとの融合とは?」この問いに対して、Webディレクター畑を歩いてきた私には、お客様との対面のコミュニケーションを大切にする中で、 そのノウハウをネットの使い勝手に活かせたら、数ある証券会社の中でお客様にとって一番居心地のいい証券会社になるのではないかと、非常に大きな可能性として映りました。 私の武器は、デザインガイドライン作成、SEOなどのWebコンテンツマーケティングのスペシャリストとしての素地。加えて大手海外インターネットサービス企業では日本参入時にジョインし、 文化や商習慣の違いを乗り越えてプロジェクトを進めた経験も持っています。 金融業界の知見は特に持ち合わせていませんでしたが、野村ホールディングスがDXに力を入れ、事業を大きく変えていこうとしている時期でもあり、私の持つケイパビリティとマッチしたことが 未来共創カンパニーへ参加した理由でした。入社時に、子どもを持つ親として柔軟な働き方の相談をした際、一緒に考えて環境を整えてくれた上司の存在も、私の挑戦を後押ししてくれた理由の一つです。

自社サービスでも
うまくいかないのが大手企業

スキルさえマッチすれば即戦力……とはいかないのも同業界経験のある皆様なら共感いただけるかもしれません。これまでの経験から数多くの提案をしました。 しかし、意気込みとは裏腹に、期待していたような返事はなかなかもらえませんでした。 というのもサイト制作や運用は基本的にベンダーに委託しており、自社内で開発・運用しておらず、社内メンバーが抱える課題やミッションとの間にあるズレに気づけずにいたのです。 私は今までサービスを自社開発で運用してきたため、「自分たちでPDCAを回す」という強い思いがありましたが、部署間の問題やベンダーへの依頼内容の整理など様々な課題があり、 熱意だけでは動きにくい現実に直面しました。半年ほど四苦八苦していた私は、原点に戻って現場を知ることから始めました。 各部署のリーダーへ「自分のスキルの範囲であれば何でもやるので言って欲しい」と何回も伝え、お手伝いができる自分の存在をアピールしてきました。 そんな折、法人向けサービスの立ち上げに協力して欲しいという話をいただき、2020年夏からサービス企画支援として参画しました。 しかし、軸になる企画以外は白紙。提供する配信コンテンツや、配信方法など、実現の方法も決まっていませんでした。こうした状況こそWebディレクターとしての手腕の見せ所。 コンテンツの仕様から運用までメンバーと喧々諤々と議論しました。私はあくまで別の部署からのパートナーという立場ではあるものの、社内の調整を行いながら、メンバーと一緒になってプロジェクト推進をしています。 また、ネット&コールという非対面での営業活動を行う部署の支援では、クロージング数を上げるのが課題でした。開封率やクリック率、離脱率など検討し、何度もPDCAを回しながらメールのコンテンツを改善。 その結果、2021年1月期は9件だったのに対し、同年8月は120件と大きく改善できました。一見地味ではありますが、チームのみんなで数字の上下に敏感になり、 仮説を立て、次回に向けて行動に移すことができた良い成功事例だったと思います。このような活動を通して、他の部署からも相談をされることも多くなって仕事がうまく回り出した気がします。

部署を横断するプロジェクトのリーダーに

私はWebディレクターですが、正直、自分の稼働時間の7割以上は周辺の仕事をしていると言ってもいいと思います。契約書の作成や自身の仕事と関係のない会議のファシリテートもします。 Webディレクターは「物事がうまく回るように、様々なスキルを活かして最短でリリースできるように尽力する仕事」だと思っているので、あまり苦痛はありません。 その最たるものが、横断組織のプロジェクトリーダーという仕事です。 様々な部署と「1人のお客様に向き合う」ためにペルソナを作り、カスタマージャーニーマップを作り、お客様の気持ちを考えていく中で、お客様にどんな接点を持つことで、 野村證券をもっと身近に感じてもらえるかを考え実行に移せるように整えるプロジェクトです。 営業を経験している社員も、当時は一人で数百人のお客様のことを考えることが難しい状況に悩んでいたので、このプロジェクトを通してお客様によいサービスを提供したいと思っているメンバーが多く、 私の「対面のノウハウをデジタルへ」の夢が実現に向かうのではないかとワクワクしています。 そして、チームのみんなが培ってきたノウハウと熱い思いをお客様に届けることができるサービスを作るために自分にできることは何でもしたいと思っています。

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

Career

Web Director

Takako Hokari

~2020年
大手インターネットサービス企業、大手海外インターネットサービス企業などでWebディレクターを経験。
その後、大手Webサービス企業に入社。地域創生プロジェクトの新規事業にWebディレクターとして従事。
2020年
野村ホールディングス入社。未来共創推進部に参画。営業横断組織プロジェクトなど、さまざまなプロジェクトに携わる。

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