上場企業に対して、M&Aや財務戦略の提案、中期経営計画のサポート等を行うリレーションシップ・マネージャー(RM、企業担当者)の仕事をしています。企業のトップマネジメントと話をして潜在的なニーズを引き出し、財務、税務、会計等の面から分析し、案件につなげていきます。M&A案件なら市場調査や執行業務を担当するセクション、資金調達案件ならECM/DCM(株式・債券引受担当)やドキュメンテーションの担当セクション等、他の専門セクションと連携することで、高度なスキームを形にしていきます。それぞれのセクションが高いパフォーマンスを発揮できるように調整しながら、「ALL NOMURA」として案件を成功に導く、「指揮者 」のような役割でもあります。
一番うれしい瞬間とは、「自らの提案が、お客様の経営決断に活かされた」と感じる瞬間です。印象的だったのは「関連会社を合併して、連結子会社化する」という自動車メーカーの案件に、副担当として携わったときのことです。「合併のための資料をつくってくれ」とディールマネージャー(案件執行責任者)に指示された際、依頼されたスキームに加えて自分で考えた代替案の資料も準備していきました。以前勉強した本の内容を思い出して、『合併よりも株式交換のスキームのほうが面白いのではないか』と考えたからです。
ディールマネージャーに自分の意見を話すと、意外なことに「わかった。その案でいこう。おまえがお客様に説明してくれ」と、プレゼンの機会を与えてくれました。「お客様である企業の取締役を前に、『合併案もありますが、株式交換の案もあって、その場合にはこういった利点があります』というお話をさせていただきました。すると『それ面白いね』と、私が考えた案を採用してくださったのです。入社2年目の社員でも、努力を認め、任せてくれる風土があること。企業の意志決定に関わることができ、責任を全うしようとすることで、自分自身も成長できること。それらを実感できた、すばらしい経験でした。
高校生の時、アメリカンフットボールの日本選手権をはじめて東京ドームで見ました。スポーツ推薦の枠を設けず、努力だけで日本一を目指す京都大学のアメフト部のプレイを見て感動。「自分もここで日本一になりたい」と、猛勉強して京大に入学。アメフト一筋の学生生活を送りました。残念ながら日本一にはなれませんでしたが、「やれるかやれないかではなく、やるかやらないか。やると決めたら不可能はない」の精神は、いまも忘れていません。
入社1年目に、M&Aのアドバイザリー業務を行う部署に配属されたとき、衝撃を受けました。経済新聞を連日にぎわせているようなニュースが、「案件」として実際に目の前で動いていたからです。先輩たちの表情には、『この人たち、常に真剣勝負なんだ』と思わせる凄味があり、M&Aのスキームはもちろん、会計や法務の知識もすべて頭に入っている、という印象でした。
先輩方の机の上を見ると色々な本が積んであり、優秀な先輩が読んでいる本をチェックしては同じものを読んでいました。『この本はM&Aの会計面に触れているから、勉強になる』『この本は法務の部分が独創的だから、読んだほうがいい』と、先輩たちもいろいろなアドバイスをくださいました。私自身も、入社して5年間で、経済新聞に載った6案件に参加しました。これ以上の成長の場はありません。
「業界対自分」
目指すフィールドは大きく、広く。
将来の目標
「M&Aもファイナンスも全部、経験した。業界を変えるような仕事がしたいと思ってやっているし、それができるのが野村證券だ。一緒にやろう」。私は就職活動をしていた当時の説明会で出会った野村證券のある先輩社員の言葉に惚れて入社しました。自分もいつか、業界を変えるような仕事をするのが夢。そのために、「企業対自分」という関係性の中で多くの信頼を築き、付加価値のあるご提案ができる力を蓄積したい。その延長線上に、「業界対自分」という仕事ができる未来が、つながっていると思っています。
上場企業に対して、M&Aや財務戦略の提案、中期経営計画のサポート等を行うリレーションシップ・マネージャー(RM、企業担当者)の仕事をしています。企業のトップマネジメントと話をして潜在的なニーズを引き出し、財務、税務、会計等の面から分析し、案件につなげていきます。M&A案件なら市場調査や執行業務を担当するセクション、資金調達案件ならECM/DCM(株式・債券引受担当)やドキュメンテーションの担当セクション等、他の専門セクションと連携することで、高度なスキームを形にしていきます。それぞれのセクションが高いパフォーマンスを発揮できるように調整しながら、「ALL NOMURA」として案件を成功に導く、「指揮者 」のような役割でもあります。