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社長メッセージ

新たな挑戦こそが未来を切り拓く

今からちょうど100年前の1925年、職員数84名で野村證券は設立されました。それからわずか1年半でニューヨークに出張所を開設するなど、この100年間は数々の挑戦を乗り越え、成長への情熱を胸に、常に変化し続けてきました。現在、野村グループは約30の国と地域で90の国籍を持つ約28,000名が活躍するグローバルなプラットフォームへと成長し、多様な文化や価値観が交じり合う場となっています。
野村グループは2025年12月25日、創立100周年を迎えます。常に新しいことに挑戦し、変化を続けてきたからこそ、今の野村があると言えるでしょう。「常に一歩前進することを心がけよ。停止は退歩を意味する」は、創業者の言葉です。
私がCEOに就任した2020年以降も、「新たな挑戦」を歓迎してきました。成功の反対は失敗ではなく、何もしないことです。失敗は成功の途中経過であり、勇気をもって挑戦することで、様々な成長に繋がります。

新しいことへの挑戦には、多様な人材が不可欠

新しいことへの挑戦には、多様な人材が不可欠です。異なるバックグラウンドや視点を持つメンバーが集まることで、創造性が刺激され、革新が生まれます。変化の激しい環境に対応するために、多様性は重要であり、これは野村を強くしてくれると確信しています。
私たちは、野村の伝統である若手の登用に加え、多様なバックグラウンドや高度な専門性をグループの企業価値向上に活かしていきたいと考えています。
ただし、単に多様な人材がいるというだけで組織が活性化するわけではありません。多様な価値観や考え方を自然と受け入れることができる環境を整え、そして全員が自分らしくいられる場を提供することが、私を含めマネジメントの重要な責務だと認識しています。
さまざまなバックグラウンドをもつ人材に、もてる力を最大限発揮してもらうためには、組織としてのインクルージョン(受容性)が大切です。また、フェア(公平)に評価する仕組みづくりも同様に不可欠です。
加えて、社員一人ひとりが自身のキャリア形成に自律的に取り組めるよう、社内公募や海外留学制度、ベンチャー企業への出向など新たなキャリア機会も提供しています。女性の登用や男性の育休取得を後押しする制度を積極的に導入し、多様性を実現するための基盤を整えています。
私たちは、一人ひとりがありのままの自分として受け入れられ、成長できるプラットフォームであることを目指しています。このような環境を築くことで、全員が自身の可能性を最大限に引き出し、共に未来を切り拓いていくことができると信じています。

金融の未来には大きな可能性がある

金融の未来には大きな可能性があります。私たち、金融機関が果たすべき役割は、金融資本市場を通じて、資金の供給者である投資家と資金を必要とする企業等の資金の需要者をつなぎ、流動性を供給し、健全性を担保しながら、経済の血液である「お金」の循環を後押しすることで、人々の暮らしや社会・経済の発展に貢献することです。
リスクマネーを循環させることで、企業は新たな成長機会に投資し、成功の果実は、投資家へと還元され、資産形成、そして豊かな生活の実現へとつながり、最終的には経済全体が成長、国全体の発展に寄与することになります。
2024年4月、野村グループの新たなパーパス、「金融資本市場の力で、世界と共に挑戦し、豊かな社会を実現する」を策定しました。お客様をはじめとした様々なステークホルダーの挑戦、つまり「何かを良くしたい」「何かを変えたい」という思いを実現するために、私たちは全力を尽くします。
また、グループ内も同様に、一人ひとりの社員が「挑戦」できる環境を整え、背中を押し、その実現をサポートする、常にグループ全体が挑戦を続ける。その結果として、目指す理想の姿に近づくことが出来ると信じています。
世界に広がる当社のプラットフォームで、皆さんと一緒に挑戦できる日を心待ちにしています。

野村ホールディングス株式会社 代表執行役社長グループCEO
兼 野村證券株式会社 代表取締役社長

奥田 健太郎

  • ※本インタビューは2025年に実施しました。