社員紹介

金融工学を用いてリスク管理業務の高度化を担う。

白戸 翔 コーポレート リスク・マネジメント 2011年入社 創造理工学研究科卒

グローバルかつ経営に近い立場でのリスク管理業務

野村證券を選んだ理由

学生時代は、経営資源の効果的・効率的配分を研究する学問である経営工学を専攻していました。経営工学の応用分野の一つに金融工学がありますが、就職活動が本格化する前年にリーマンショックが起こり、金融の果たすべき役割やリスク管理の在り方についての議論が世の中的に巻き起こっていたことから、金融工学を用いたリスク管理の高度化に興味を持ちました。グローバルな環境に身を置きたいと考えていたため、外資系投資銀行等も検討いたしましたが、企業の説明会や社員との交流会等を通し、日本にヘッドクオーターのある当社のほうがより経営に近い立場でリスク管理業務に携わることができるのではないかと感じ、当社への入社を決めました。

金融のダイナミズムに触れることができる職場

現在の仕事内容

入社後は、リスク管理に用いる数理モデルの開発・検証業務に携わり、ニューヨーク勤務を経て、現在はストレス・テスト課に所属しています。当社では株、国債、為替等に始まり様々な金融商品を取り扱っており、当部ではこれらの商品に内包されるリスク(利益・損失の可能性)の管理を行っております。私の所属するストレス・テスト課では、例外的ではあるものの起こりうると考えられる事象の当社に対する影響を、市場・信用、ビジネスリスク等の観点から計測し、ビジネスサイドや経営層へ情報提供を行っています。当部には様々なバックグラウンドを持ち、高い専門性を有した方々が揃っているため、周囲との議論を通して様々な知見を得ることが出来ます。また、当社がグローバルに展開していることから、各国当局からの関心も高く、フロントオフィスとはまた違った形で金融のダイナミズムに触れることができる点も非常に魅力的であると感じています。

様々な情報を元に会社全体への影響を分析

現在の仕事の醍醐味

現在の仕事で面白いと感じることは、様々な情報に触れながら、起こり得る事象の会社全体への影響が見られることです。ストレス・テストではまずは起こり得る事象の列挙を行いますが、これを行うためには普段からアンテナを高く張り国内外の情報にあたり、ある事象が今後どのように波及するか想像力を働かせて自分なりの意見を持っておく必要があります。その上で、グローバルなチームの中で当該事象について議論を行ってシナリオを策定したうえで、現在のポジション情報や金融規制等と照らしあわせながら、当社への最終的な影響分析を行っていきます。影響分析を行う際には大学院や以前のチームで学んだ数理モデルの考え方を基にPythonやPower BI等の分析ツールも用いながら、大局観を持ちつつ細部を理解することを意識しています。非常にチャレンジングではありますが、各シナリオ下ではどのようなリスクがどの程度増加するかなど会社全体への影響が見られるため、興味が尽きることはありません。

就活生の皆様へ

就職活動は、自分を見つめなおしながら様々な業界や会社を見ることができる良い機会だと思います。私自身も当初は金融業界以外含めて調査を行い、また金融業界に絞った後も、証券会社だけではなく銀行や運用会社等も検討しながら就職活動を進めました。最終的に入社先を絞り込む過程では様々な要素を考慮しましたが、業務内容に加え、グローバルに展開していること、社員の方々が熱意を持って仕事に取り組んでいると感じたこと、挑戦することを良しとするカルチャーに特に魅力を感じました。企業の説明会やOB/OG訪問等の機会を通じて様々な人々の意見を聞きながら、自分と向き合い、何が自分にとって大事かを考えることで納得のいく就職活動とすることができると思います。

白戸 翔

コーポレート リスク・マネジメント

2011年入社

オフの過ごし方

旅行が好きで学生時代や就職後の長期休暇の際には海外に出かけていました。現地での観光やアクティビティを通して日本には無いものに触れられますし、一度でも訪れたことがある場所だと帰国後も自分の中でのその国や地域に対する関心が高まるのが面白いところだと思います。