
「調査の野村」のプライドを胸に
付加価値の高い情報を提供
人を知る社員インタビュー 濵川友吾 Hamakawa Yugo
Profile
エクイティリサーチ部所属。大学卒業後、2019年に野村證券へ入社。中小型チームや建設にてジュニアアナリストとしてシニアアナリストをサポート後、2022年より建設セクターのメイン担当に従事。日経ヴェリタスランキング建設部門にて2024年3位、Extelランキング建設・住宅・不動産部門にて2025年3位。
Interview

業務内容を教えて下さい。
産業のアナリストとして投資判断に関する情報を発信
私はエクイティリサーチ部にて建設セクターのアナリストをしています。私たちの部では、特定の産業やその産業を代表する上場企業を担当し、産業の動向や業績予想、投資判断に関する知見を機関投資家の皆様に情報提供する役割を担っています。各社の決算結果や統計データの分析はもちろんのこと、日々の個別のニュースから中長期的な見方まで、様々なコンテンツのレポートを発行しています。また、セクター横断のテーマを設定し、他のアナリストと共同で調査し、レポートを発行することもあります。レポート発行後は、社内セールスとの朝会や国内外の機関投資家を対象としたセミナーや個別ミーティングを行います。個別ミーティングや日々のお客様との電話の中で、お客様との直接的な接点を増やすことも意識しています。最近は、業務内容も多様化し、担当企業との事業戦略やIR活動に対する意見交換や、ウェルス・マネジメント部門向けの情報発信のサポートなども行っています。アナリストの役割は日本企業や資本市場全体の発展に貢献できるよう様々な形で我々の情報やアイデアを提供することと考えています。

働く環境について教えて下さい。
お客様の評価を直接感じ、成長できる職場環境
アナリストの働く環境は刺激的で成長につながる要素にあふれています。特に野村では、若手が担当銘柄を早くに持つことができ、若手の成長スピードが早いと感じます。私は新卒として入社後、研修等を経て建設チームに配属され、シニアアナリストのサポートや建設の中小型銘柄の担当を行ったのち、4年目以降からは大型銘柄も含め20社程度の建設銘柄を一人で担当しています。アナリストはレポートやセミナーにてアウトプットの頻度が高く、データ収集、分析に正確性が求められる中で、緊張感を持ちながら取り組むことができます。上場企業のマネジメント層と議論の機会を持てる点は様々な経営戦略や企業文化の変革の動きを間近で学ぶことができる貴重な機会です。加えて、アナリストはランキング投票や機関投資家からのレビューにてフィードバックや評価を直接感じることができる点も特徴です。競合他社のアナリストとの競争がある職場環境の中で、優秀な同僚と切磋琢磨することができ、自身の成長加速につながっていると感じています。

大切にしていることは何ですか?
事業会社にも必要となる存在に
私が大切にしていることは担当企業とのコミュニケーションです。マネジメント層とのミーティングや現場見学会に可能な限り参加し、担当企業と継続的かつ密にコミュニケーションをとり、経営方針や企業文化の変化に気づけるように努めています。現況の株式市場では、情報伝達速度の上昇により定量的な日々のデータ変化は瞬時に株価に織り込まれてしまいます。定性的な変化に早く気づき、定量的な数字の変化を前もって予測することの重要性が高まっていると思います。一方、我々アナリストも担当企業にとってコミュニケーションをとるべき存在として信頼される必要があります。私は担当企業との取材や面談の際に、外交にて接する機関投資家の意見を集約し担当企業に要望を伝えるとともに、事業面やIR活動に関する提案を行うよう努めています。
足元で株式市場から資本効率の改善の要請が高まっている中で、建設企業は政策保有株や手元現金、不動産を多く持つ企業がまだ多くあります。特に中小型銘柄では投資家との面談も多くなく、投資家の意見が届かず資本効率の改善が遅れている企業もまだ多いと言えます。中小型銘柄を中心にバランスシートや成長戦略に関し本当に必要な資産か投資か、事業会社の将来を想像しながら考え、資本効率改善に向けた要望を積極的伝え議論しています。一部の意見が採用され、それが株価上昇にも繋がった時にはアナリストという仕事のやりがいを感じました。
応募者へのメッセージをお願いします。
野村の原点で分析力と洞察力を磨く
1906年に野村證券の前身である野村商店に調査部が発足して以降、「調査の野村」の精神は社内で脈々と受け継がれてきました。調査業務は証券ビジネスの土台ととらえており、いつの時代も深い分析力と大胆な先見性が求められています。
デジタル化が進み生成AIの活用も始まる中、単なる情報の伝達では付加価値はありません。様々な情報を組み合わせて、自ら考えて、将来を予見すること、また事業会社の経営戦略や企業文化まで落とし込んで財務数値を分析、予想することが付加価値をつけるために重要と考えています。
調査に終わりはなく、考えすぎて疲れる時もありますが、好奇心が旺盛で調べることが好きな人、未来を想像することが好きな人にはとても魅力的な仕事だと思います。ぜひ、野村の原点で「調査の野村」のプライドを胸に切磋琢磨しましょう。

掲載社員の仕事内容・部署は取材当時のものです