
グローバルな環境で
様々なチームと協業
人を知る社員インタビュー 草田裕紀 Kusada Yuki
Profile
プライム・サービス部所属。大学院卒業後、2015年に野村證券へ入社。エグゼキューション・サービス部にて、日本株のセールス・トレーディング業務を担当した後、米国インスティネットへ異動。ニューヨークにて5年間、米国株を含む外国株のセールス・トレーディング業務に従事した。現在はプライム・サービス部プライム・ポートフォリオ・セールス課長として、ヘッジファンド顧客に対してバスケットスワップや貸株サービスを提供するチームをリードしている。
Interview

現在の仕事内容を教えて下さい。
多岐にわたる金融サービスをワンストップで提供
私が所属するプライム・サービス部は、ヘッジファンドなどの機関投資家に対して、株式の貸借取引、レバレッジの提供、ヘッジファンド顧客と投資家との関係構築や資金調達を行うプロセスのサポート、有価証券の保管・管理等を行う業務およびアナリティクスなど多岐にわたる金融サービスをワンストップで提供する、いわゆるプライム・ブローカレッジ業務を担当しています。私たちの課では、顧客ヘッジファンドのポートフォリオマネージャーやファイナンスチームに対して、日本株の貸借取引やバスケットスワップなどのヘッジ・ソリューションを提供することで、彼らの運用のサポートを行っています。ヘッジファンドは、多様な運用手法を駆使して絶対リターンを追求する洗練された投資家であり、高度なレベルの理解力および提案力が求められるため、日々緊張感を持って業務に取り組んでいます。プライム・ブローカレッジ業務はグローバル・マーケッツの各ビジネスラインの収益を拡大、補完するために重要な役割を果たしており、やりがいの大きい仕事だと感じています。

働く環境について教えて下さい。
多様なバックグラウンドのプロフェッショナルと共に
プライム・サービス部では、新卒入社1年目のトレーダーから中途採用で外資系から転職してきた外国籍のシニアセールスまで、非常に多様なバックグラウンドのプロフェッショナルが働いており、日本のオフィスでありながら外資系企業のような雰囲気もある職場環境です。またプライム・ブローカレッジ業務はグローバルで展開しているサービスですので、香港、シンガポール、ロンドンやニューヨークといった海外拠点の同僚とのコミュニケーションは欠かせません。ミーティングはほぼ全て英語で行われますし、海外赴任や海外出張の機会も多く、「グローバルで活躍したい」といったモチベーションが高い同僚が多いです。またプライム・ブローカレッジ業務がカバーする範囲はとても広いため、グローバル・マーケッツにとどまらず、部門を超えた様々なチームと協業する機会が多くあります。そのため同僚から学ぶことも非常に多く、入社10年目の私も日々、成長を感じています。

現在の仕事の醍醐味は何ですか?
複合的な要因を見極め需給を予想
貸借取引の奥深さにやりがいを感じています。株券の売買は主に取引所で行われ、株価はリアルタイムで確認することができますが、貸借取引は相対取引となっており、貸借レートはリアルタイムでの確認が困難です。マーケットニュースや株価動向を背景とした借り手側のニーズの変化はもちろん、株券の貸し手側の事情など、複合的な要因で需給バランスが決まり、貸借レートは取引ごとに異なります。また、主要各国の政策金利の変更なども貸借取引に影響を与えるため、マクロ動向のチェックも欠かせません。プライムブローカーとして、顧客ヘッジファンドに必要な株券を適切なレートで提供するため、日々ニュースや株価動向などをチェックしながら需給を予想し、在庫管理を行なっています。私はセールス・トレーディング業務の経験が長く、日々のマーケット動向を注意深く観察してきました。この経験が、現在の在庫管理の運用にも役立っていると感じています。さらに、最先端の運用戦略と取引手法を手掛ける顧客に対して、ヘッジ・ソリューションを提供することも私の仕事の醍醐味です。顧客のニーズに合わせた的確な提案や、迅速かつ柔軟な対応が求められる中で、私たちの提供する価値が顧客の成功に直結することを実感し、その達成感がやりがいに繋がっています。お客様から、「野村の貸株デスクはNo.1だ」と言ってもらえるように、やりがいをもって業務に取り組んでいます。
野村證券の特徴は何ですか?
長期的な視点で社員を教育し、成長の機会を与える
野村は、「人材育成」と「若手への裁量」の2点を非常に大事にしていると思います。現場のカルチャーという意味でも、育成等に関わる人事制度という意味でも、長期的な視点で社員を教育し、また手を挙げた者に対して積極的に成長の機会を与える会社だということを強く感じています。新入社員時代は、ロンドン研修など数々の研修プログラムに加え、先輩社員による1年間の手厚いメンターシップに支えられ、入社1年目から機関投資家のお客様を担当することができました。
入社4年目には、希望していたニューヨーク勤務のチャンスにも恵まれ、外国株のセールス・トレーディング業務に従事しました。また、ニューヨーク証券取引所から日本の投資番組のコーナーに出演し、米国市場のレポートを行うという貴重な体験ができたことも成長の機会を与えてもらったと感じるエピソードです。
現在は、顧客を担当しながら、課長としてチームのマネジメントも担うプレイングマネージャーですが、入社9年目という比較的若いうちに課長という役目に就ける環境には、非常に感謝しています。責任が大きくなることで、考えなければならないことも増え、ビジネスだけでなく職場環境といった組織の在り方などを考える機会が増えました。

掲載社員の仕事内容・部署は取材当時のものです