社員紹介

テクノロジーの力で金融の未来を切り拓く。

堀田 和史 コーポレート ホールセールIT部 2018年入社 工学系研究科卒

マイクロ秒の取引を支える技術

現在の仕事内容

ホールセールIT部では、主にグローバル・マーケッツやインベストメント・バンキングなど、ホールセールビジネスを展開する社内ユーザに向けてシステムの企画・開発・運用を行っています。私の所属するチームは、エクイティ(株式)のトレーダーが機関投資家のお客様から注文を受け取り、マーケットで執行する際に使うシステムの開発を担っています。中核となるアルゴリズム取引システムは、膨大な量の株式注文に対し、自動的に売買のタイミングや数量を決めて最適な価格での執行を目指すものです。このようなコアなシステムは、完全に自社で内製開発を行っているものも多く、スキルの高い社内のエンジニアによってチームが構成されています。東証アローヘッド(※)の導入を経て、いまや株式の取引はマイクロ秒の世界で行われます。安全に、かつ野村の競争力を高めていけるシステムを作るため、ITのスペシャリストとして専門性を高めていくことが重要だと感じています。

※東京証券取引所が2010年1月に稼働を始めた株式売買システムの名称。2015年9月のリニューアルでは処理能力が2倍、注文応答にかかる時間が半分に短縮され、その後も株式市場の環境変化に対応するためバージョンアップを続けている。

グローバルな環境ならではの働き方

働く環境

野村のIT部門は非常にダイバーシティーに富んでおり、例えばホールセールIT部の社員は6割程度が外国人です。日系企業でありながらも外資系のような雰囲気があり、英語力を活かすには最高の環境です。
また、同じシステムをグローバルで開発、サポートするFollow-the-sunモデルを導入しており、日々世界中の同僚と密接に連携を取りながら業務を行っていることもホールセールIT部の特徴です。日本チームがメインでサポートする日本の昼の時間帯では、若手でもビジネスのプライオリティやテクノロジーの観点をロジカルに考慮した意思決定を求められる場面が多々あります。
有志で行う部門横断的な新技術の学びや活用に関する活動も活発で、ブロックチェーンやデータサイエンスなどの技術を活用したPoC(コンセプト実証)が行われています。テクノロジー分野に興味があり、若いうちからグローバルな環境で成長したいという熱意のある人にとっては非常に魅力的な環境だと強く感じます。

リーディングカンパニーとしての役割

仕事の醍醐味

先日、東証主導の新しいETF取引プラットフォームの立ち上げに関わるプロジェクトの中で、私がメインで担当しているシステムが社内トレーダーと東証のプラットフォームをつなぐ重要な立ち位置を担うことになり、新しい機能の設計、開発、リリースを行いました。個人的にも、画面やサーバ側ロジックを新規で設計する比較的大きな規模の開発であったため、問題なく本番稼働した際の達成感はひとしおでした。
日本の金融業界で新しい取り組みを行う際に、野村はリーディングカンパニーとして、プロジェクト全体のけん引役としての役割を果たす必要があります。そのような社会的意義の大きなプロジェクトの中で、ユーザから言われた通りの機能を開発するだけではなく、日頃からユーザとニーズを共有していくことで、こちらからもソリューションを提案していけることに最もやりがいを感じます。

金融×テクノロジーのプロとして成長

野村證券の特徴

FinTechという言葉が登場したことでより顕著になりましたが、もともと金融とITは親和性が高い分野です。現代の金融業界におけるITは、企業の管理・運営を支えるインフラであるのみならず、ビジネスに革新的な付加価値を生みだし得るプラットフォームでもあると思います。今後、AIやブロックチェーンに代表されるテクノロジーの大きな流れに加えて、コロナ禍を経て働き方の変革が進み、ITの重要性はますます高まっていくことでしょう。その中で、東京をヘッドクォーターとしたグローバルなチームで協働しながら若手も活躍できる野村證券のIT部門は、金融ITパーソンとして成長したい方にとって最適な職場であると思います。

堀田 和史

コーポレート ホールセールIT部

2018年

オフの過ごし方

資格の勉強が好きで年間で2,3回程度ITと英語の試験を受けているため、土日は図書館やカフェで勉強をしていますが、追い込み時期以外は漫画や雑誌も含めて好きな本を読んだりしてゆっくりと過ごすことが多いです。平日の仕事終わりには、テニススクールや家の近くのサウナに通い、デスクワークで溜まった頭と眼の疲れをリフレッシュしています。サウナも含めて温泉が好きで、休暇を使って日本の名泉を回っています。ホールセールIT部の交換留学プログラムで1か月半インドに滞在した際に訪れたバンガロールの銭湯は格別でした。